④昇華された想い
月の子 (第2巻) (白泉社文庫) (1998/06) 清水 玲子 商品詳細を見る |
私の中ではセツとショナのお話がはっきり言ってメインです。
アートやジミーは引き立て役。
こういうのって少女漫画では特異だと思います。
主要メンバーの想いがほぼ同レベルで描かれてるって。
たいていは主役中心で、脇役の存在って特に最後の方はさらっと流されがち。
でも、『月の子』はラストに近づくほど、
ジミーにしても、アートにしても、ショナにしても、
セツ、ティルト、ついでにリタなんかも、
ほんとーに想いが高まって昇華された感じがします。
そして誰もが唯一の存在を深く愛しながらも、その人のため、あるいはより大きな人類愛のために、
自分の命を捨てようとする・・・。
その深い深ーい愛の世界に、心揺さぶられるのです。
というか、恋愛少女マンガをこんな域にまで高められるのが凄いと思います。
人類の未来がかかっちゃってるし(笑)
でも、一人の運命が世の中を変えることって、歴史の中でもたくさんありました。
それって、恐ろしくもあるけど、とてもステキなことですよね。
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